Webアプリケーションとは
Webアプリケーションの定義
Webアプリケーションとは、Webブラウザを通じて利用できるソフトウェアのことです。特別なソフトをインストールする必要がなく、インターネット環境さえあればどこからでも利用できます。
Webアプリケーションの例
以下は、代表的なWebアプリケーションの例です:
- Google: 検索エンジンとして世界的に利用されています。
- YouTube: 動画配信サービスの先駆け。
- 楽天市場: 電子商取引を支える主要なプラットフォーム。
これらは全てブラウザ上で動作し、簡単にアクセス可能です。
Flaskとは
PythonのWebフレームワークFlask
Flaskは、Pythonを用いたWebアプリケーション開発に適した軽量なマイクロフレームワークです。初心者でも扱いやすく、柔軟性が高いため小規模から大規模なプロジェクトまで幅広く使用されています。
Flaskの特徴とメリット
- シンプルで直感的な設計
必要な機能だけを選択して追加可能な設計。 - 豊富なライブラリとツール
例えば、ログイン機能やフォーム管理が簡単に実装可能。 - 学習コストが低い
初心者でも短期間で使いこなせる設計。 - コミュニティの充実
活発な開発者コミュニティが、多くのチュートリアルやライブラリを提供。
活用例: Flaskを使用して、シンプルなAPIから複雑なWebアプリケーションまで幅広い用途に対応可能です。
MVCモデルとは
Model-View-Controllerの概念
MVCは、アプリケーションを以下の3つの要素に分割して設計する手法です:
- Model (モデル): データやビジネスロジックを管理。
- View (ビュー): ユーザーに表示される画面のデザインやデータの表示を担当。
- Controller (コントローラー): ModelとViewの橋渡しを行い、ユーザー操作に応じた処理を管理。
FlaskでのMVCモデルの応用
FlaskはMVCモデルを基にしたMVTモデルを採用しています:
- Model (モデル): データベース操作やビジネスロジックを定義。
- View (ビュー): リクエストを処理し、適切なテンプレートをレンダリング。
- Template (テンプレート): Jinja2を使用してHTMLを動的に生成。
MVCとMVTの違い
MVCモデルのControllerの役割をFlaskではViewが兼任し、Templateを追加することで開発をよりシンプルにしています。
よくある質問(FAQ)
Flaskとはどのようなものですか?
Flaskは、Pythonを使った軽量で柔軟性のあるWebアプリケーションフレームワークです。簡単に学べるため、初心者にもおすすめです。
FlaskとDjangoの違いは?
- Flask: 軽量でカスタマイズ性が高い。
- Django: 多機能で、標準機能が充実。
用途やプロジェクトの規模に応じて使い分けましょう。
次のステップ
- Flaskのインストール方法を確認し、最初のプロジェクトを作成してみましょう。 公式ドキュメントを参考にしてください。
- Pythonの基礎が不安な方は、まずPythonの基本を学習することをおすすめします。
Flaskアプリのファイル構造
- fraskr
- __init__.py
- models.py
- forms.py
- views.py
- templates
- hello.html
- static
- styles.css
- config
- settings.cfg
- logger.conf
- app.py(またはapp.pyと同等のファイル)
- logs
各ファイルの役割と具体的なコード例
init.py
init.py が存在するディレクトリをFlaskアプリのパッケージとして定義します。
これにより、そのディレクトリ内のモジュールが、Flaskアプリの構成ファイルになります。
また、Flaskアプリケーションオブジェクトの作成や、各種設定の読み込み、拡張機能の登録などを行います。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください!
models.py: データモデル
models.pyはデータベースに格納されるデータの構造を定義するファイルです。
このファイルでは、Pythonのクラスを使って、データベースのテーブルに対応するモデル(データモデル)を定義します。ORM(Object Relational Mapper)と呼ばれるツール(通常はSQLAlchemy)を利用して、Pythonのオブジェクトとデータベースのテーブルをマッピングします。これにより、SQL文を書かずに、Pythonのコードでデータベース操作を行うことができます。
データの構造定義では、テーブルの各カラム(フィールド)に対応する属性(変数)を定義し、データ型や制約などを指定します。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください!
forms.py
forms.py ファイルは、ユーザーからの入力を受け取るためのフォームを定義する際に頻繁に利用されるファイルです。このファイルでは、Flask-WTF などのフォームライブラリを用いて、HTMLフォームの構造やバリデーションルールをPythonのクラスとして定義します。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください!
views.py
views.py は、ユーザーからのリクエストに対してどのように応答するかを定義するファイルです。具体的には、ビュー関数と呼ばれる関数を集めたファイルであり、これらの関数が、URLとHTTPメソッド(GET、POSTなど)に対応し、テンプレートをレンダリングしたり、JSONデータを返すなどの処理を行います。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください!
templates: テンプレートファイル
HTMLなどのテンプレートファイルをtemplatesディレクトリに配置し、render_template()関数を使ってビュー関数からレンダリングします
詳しくは、こちらの記事をご覧ください!
static: 静的ファイル
Flaskでは、静的ファイルをstaticディレクトリに配置することで、簡単にWebアプリケーションに組み込むことができます。Flaskは、このstaticディレクトリ内のファイルを自動的に認識し、適切なURLでアクセスできるようにしてくれます。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください!
config: 設定ファイル
Flaskアプリケーションの設定を管理するために使用されるファイルです。アプリケーションの動作をカスタマイズしたり、環境ごとに異なる設定を適用したりする際に利用されます。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください!
app.py : アプリケーション起動
app.pyで定義されたアプリケーションを実際に動かすためには、app.run()メソッドを呼び出します。このメソッドは、開発用サーバーを起動し、ブラウザからアクセスできるようにします。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください!
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